麻衣羅さまからサイト1周年のお祝い絵をいただきました! なんて素敵なコレしい!! 女の子はやっぱりかわいいよなぁ……vv 特に色使いが、なんかもう奇跡ですよね。瞳の色とか青空の雲の色とか草原の淡い色とか。 麻衣羅さま、本当にありがとうございました!! |
なんだか妄想が湧いてきてしまったので、勝手に書いてしまいました。すみません……。 「神子様、また来てね!」 ここ数日の滞在で親しくなった宿屋の娘と別れの挨拶を交わしたところで、こちらを振り返るコレットと目が合った。まん丸の青い瞳は何か言いたそうに見上げている。 まさかコレットに限ってゼロスの女グセを非難するようなことはないだろうが、あまりにも純真な瞳がいたたまれなくて、ゼロスはロイドを急かして早々に宿をあとにした。 「あのね、ゼロス」 結局、コレットが瞳に託していた問いかけを口に出したのは、街を出てからのことだった。 隊列を組みなおす際に、狙ったのか偶然なのか、ちょこんと隣に並んだ少女は今日も愛らしい笑みを浮かべている。 「何かな、コレットちゃん」 その破壊的な笑みにほだされながら、ただし警戒は忘れず耳を傾けた。コレットとの会話はある意味ギャンブルだとゼロスは思っている。 ようやく問いかけを許されたコレットは、改まったように胸の前で拳を握った。 「うん、あのね。ゼロスに教えてもらおうと思ったの。もっと仲良くなるにはどうしたらいいのかな?」 「仲良く?」 「そう。好きな人と」 案外真剣な声で付け足したコレットの、視線の先には赤い衣裳の少年。当然のように先頭を歩きながら、しいなとふざけて笑い合っている。 内心で「なるほど」と納得したゼロスは、とりあえず警戒の必要はないことを悟って微笑んだ。 宿屋での視線はそういうことだったのかもしれない。確かにゼロスは女性であれば誰とでも、すぐに仲良くなれる術を有していた。その全てがコレットにとって有効とは限らないけれど、応用できる部分はあるはずだ。 ゼロスは至って真面目な顔を意識して、身をかがめた。 「よっし、コレットちゃん。俺さまの秘密のマジックを伝授してあげよう」 「ほんと!?」 「ああ。きっとうまくいくこと間違いないぜ」 顔を輝かせる少女にそう保証して、ゼロスは一言アドバイスをした。 内緒話をすること。 秘密を共有することは、互いの仲をいっそう親密にしてくれる。二人だけしか知らないという、一種の共犯意識が気分を高揚させるのだ。 それに付け加え、耳元で囁くという行動は、さらに相手の興味を引くはずだ。 ロイドのような恋愛に疎い男でも、コレットに耳元で甘く囁かれたら、意識せずにはいられないはず。 ゼロスのアドバイスを「ふんふん」と素直に聞いたコレットは、意気込んで深く頷いた。 「それだけでいいんだ? わかった。やってみるね」 「おう、いい結果期待してるぜー」 真っ赤になるロイドを想像してわくわくしながら、金髪の走り去っていく先を見送った。 一行はちょうど休憩をとるために、荷物を下ろし始めたところだった。青空の下、草原を吹き抜ける風が心地よい。 食事までの時間をつぶすため、それぞれ思い思いの場所へ散っていく仲間たちを眺めながら、ゼロスはふと妙なことに気がついた。 弾むように駆けて行くコレットの目的地が違う。 「あれ、ちょっ、コレットちゃん……?」 「どうしたんだゼロス?」 慌てるゼロスの隣で、鍋を抱えたロイドが呑気に首を傾げた。 「ほら、お前も当番だろ。手伝えよ」 強引に食材を持たされその重量にバランスを崩すが、かまっていられない。 自分が敷いた作戦の思わぬ展開に呆気にとられたからである。 ……コレットがたどり着いた先は、コリンと戯れるしいなだった。 「あのね、しいな」 「ん、なんだいコレット。そんなに急いで」 囁きかけるコレットに耳を寄せるしいな。その頬がなぜか真っ赤に染まる。そして笑い合う二人。 何を囁いたのか知らない。けれど確かに少女たちの距離はまたさらに近づいた。 「あいつら、仲いいなー」 ゼロスの視線を追って呟いたロイドのセリフに、内心で激しく首を振る。 冗談じゃない! 時に女の結束は、鋼よりも堅いのだ。コレットがライバルでは苦戦を強いられることは目に見えている。 普段なら微笑ましいとさえ思える、少女たちのじゃれあいに、真剣に焦るゼロスだった。 やっぱりでしゃばるうちのゼロス。 当サイトでのコレットはゼロスにとって、天使と悪魔(無意識)を兼ね備えています(笑) しかもコレット>ゼロス的な。 そしてなんと、おまけにもう一枚下さったんです! もうほんと、麻衣羅さんこそ天使ですよね!!!! 大好きだー!!! |